風力をダイレクトに動力として利用した帆走の自動化技術を通して、持続可能な社会の実現に貢献するエバーブルーテクノロジーズ株式会社(本社:東京都調布市、代表取締役CEO:野間 恒毅、以下エバーブルー)はこのたび、小型ヨットや小型ボート、既存船外機を自動操船化するユニット「eb-NAVIGATOR2.0」の開発、予約受付を開始いたしました。
「eb-NAVIGATOR2.0」は、無人操船ヨット(帆船型ドローン)で実証実験を重ねたノウハウを集約し、遠隔から自動操船するコントローラーと通信部分をユニット化した製品です。
「eb-NAVIGATOR2.0」により誰でも簡単に舟艇を無人・自動化することが可能になり、小型の魚群探知機や海洋調査機材などの計測機器を搭載し、水上・水中を長時間調査したり、人件費や燃油代といったコストをかけずに、水上パトロールや運搬、輸送、移動手段にするといったシーンでご活用いただけます。
風速・風向・障害物センサーを一体化し、防水ケースと組み合わせた全天候型制御ユニットで、ラダー、推進器、セールウインチの制御信号を出力します。制御信号を変換、電動モーターを制御することでディンギーヨットはもちろん、船外機や小型ボートといった動力船まで簡単に自動操船化、オリジナルスマートフォンアプリ「eb-CONNECT」を使っての遠隔操作やプログラム設定による無人自動航行が可能となります。
またオプション製品として、自律帆走化ユニット(電動制御セール・ラダーを組み合わせることでボートなどを帆船型ドローンにするキット)もリリース。同オプションを組み合わせることで既存の小型ボートなどを風力をベースにしたサスティナブルな水上ドローンとしてアップデートすることができます。
2mクラスの無人操船トリマランヨット(帆船型ドローン)「Type-Aプロトタイプ」で実証実験を重ねたノウハウを集約し、遠隔から自動操船するコントローラーと通信部分をユニット化いたしました。
風速・風向・障害物センサーを一体化し、防水ボックスと組み合わせた全天候型制御ユニットで、ラダー、推進器、セールウインチの制御信号を出力するものです。この制御信号を変換、電動モーターを制御することでディンギーヨットはもちろん、船外機や小型ボートといった動力船まで簡単に自動操船化することを目的としています。
独自に開発したiPhoneアプリ「 everblue CONNECT」は、クラウドサーバーと連携し、一般的な携帯電話回線である4G/LTE/3Gサービスエリアにユーザーと水上ドローンの所在地があれば、世界中どこからでもリアルタイムで状況を把握できるテレメトリーが可能です。
プログラムによる自動帆走、遠隔操船をすることもできます。例え自動操船ヨットが4G/LTE/3Gサービスエリア外になっても、水上ドローンの自動操船は継続されるため、心配はいりません。
1タップするだけ目的地をセット、トータル4タップで自動操船を開始可能とするシンプルなUIのスマートフォンアプリです。
これにより、これまで専門的知識が必要だったプロポ(無線操縦用送信機)や操作が難しい専用のパソコン用アプリを不要とし、誰でも簡単に練習なしに遠隔から水上ドローンを操作することができます。
「eb-NAVIGATOR2.0」と組み合わせることで自動航行、遠隔操縦することを可能とします。
日本ではあまり使われず放置された放置艇が数多くありますが、燃油代がかからず、操船の手間を軽減、無人化できる自動操船ユニットと自律帆走化ユニットはコストをかけずに放置艇を再活用、同時に廃船を減らすことで持続可能な社会へ貢献します。
風力をダイレクトに推進力に変える帆走は、排出ガスゼロ、エネルギーコストゼロで無限のエネルギーを利用できる技術として人類の歴史の中で長く使われてきました。産業革命以降、大型帆船はエンジンを使う動力船にとってかわられ、昨今帆船は、ディンギーやヨットとしてスポーツやレジャー用途で楽しむのみに留まっています。見えない風を感じて操船するためには長年の経験とセンスが必要となり、それは誰でもすぐに習得できるものではないことなどが、帆船の活用用途を狭めている要因の一つと考えます。
エバーブルーテクノロジーズが開発する自動帆走技術は、操船者は陸からまたは離れた場所から、特別な技術や経験の習得も必要なく、風すら意識することなく、誰でも簡単に、目的地を設定するだけで、帆船が自動で帆走する世界を実現できる技術です。