陸上ドローン(UGV)シリーズ
 
製品概要

エバーブルーテクノロジーズの陸上ドローン(UGV)は、不整地環境での移動・作業・監視を実現する国産無人車両プラットフォームです。日本国内で設計・開発・製造を行い、現場の声を反映した継続的な改良により、高い信頼性と実用性を追求しています。

独自開発の4輪独立電動AWDプラットフォーム「F11」「F22」をベースに、除雪、警備、搬送、草刈りなど、多様な用途へ柔軟に対応。人が立ち入りにくい危険区域や長時間作業が求められる現場において、安全性と作業効率の向上を実現します。

電動駆動による静音性と優れた走破性能を備え、インフラ管理、災害対応、警備、防災など幅広い分野で活用可能です。さらに、自律制御システムや遠隔運用システムとの連携により、少人数での広域運用にも対応。将来的には単体運用にとどまらず、複数機による協調運用(スワーム)を前提とした設計により、大規模無人化にも対応できる拡張性を持っています。

現場ごとに最適な機能を組み合わせ、人に代わって働く。エバーブルーテクノロジーズのUGVは、現場作業の未来を支える次世代モビリティプラットフォームです。

陸上ドローン(UGV) シリーズラインナップ

除雪ドローン® SRD-F11RC2
除雪用途の標準モデル
除雪ドローン® PRO SRD-F11N
レンタル専用多機能モデル
UGV-F11RC2
運搬・牽引作業用モデル
(写真:オプションブレード装備)
MSD-F22
警戒、偵察、威嚇・撃退用モデル
オーダーメイド機
F22をベースにした自動牽引用
オーダーメイド機
開発中
F11をベースとしたゴルフボール集球機
開発中
土砂運搬用ダンパー オプション
開発中
草刈りユニット オプション

無人除雪機 開発意図

豪雪地帯では、降雪があるたび適宜除雪を行う必要があります。日々の生活の中で毎日の除雪作業は負担となっており、多くの方々が困っています。

小型・無人除雪機「除雪ドローン®」は小型軽量、電動化、静粛化、CO2フリー、コストフリーで日々の除雪作業の負担を軽減します。24時間365日、絶え間なく安定して社会を支える物流、交通インフラ、エネルギーインフラの現場での省力化、効率化、そして労災対策として活用されています。

また悪路に強く、走破性が高いため小型建築機械、UGV、AGVとして荷物運搬や牽引、今後発売予定の各種アタッチメントで農地や現場での様々な用途に対応できます。

開発ストーリー:なぜ私たちはクローラー+スクロール式から4WD+ブレードにしたのか

無人除雪機 除雪ロボット 開発

除雪機の自動化において、当初、多くの技術者が辿る道があります。それは、クローラー式の走行装置と、スクロール式の雪処理機構。2022年に製作したPoC、そしてモデルV1はクローラー式を使いました。

一見、堅牢で力強く、積雪地域に適した構成のように思えます。しかし、現場での実証が明らかにしたのは、その限界でした。クローラーは重量がありすぎて、軟雪地では自重で沈み込み、舗装路では過剰な摩擦を生み、遅いうえ電費が悪くすぐに電池切れ。

また、スクロール式は湿雪に弱く、頻繁な詰まりで人手による除去作業が多発。事故も多く、怪我のリスクも高い方式です。

部品が多いため保守も煩雑で、安定稼働を求める現場においては致命的な課題となりました。私たちは、これらの構成を「現実的な選択肢ではない」と判断し、より軽快かつ柔軟で、メンテナンス性と安全性に優れた機構を追求しました。導き出された答え──

「4モーター四輪駆動 × 安全なブレード式」

最終的に私たちが採用したのは、四輪駆動による高機動性と、回転体を持たないブレード式除雪機構の組み合わせです。4モーター四輪駆動は、雪面や舗装面を問わず、安定した走行性能を発揮します。

また、車体の小回り性能と適切な重量バランス、さらに独自開発の「ローリング・リジッド・フレーム」により、都市部や狭小地、斜面など多様な環境に柔軟に対応可能です。

除雪機構には、スクロールのような回転体ではなく、前方に装備した可動ブレードによる“押し出し式”を採用。これにより、雪を飛ばすことなく安全に処理することができ、飛散物による事故リスクや騒音も最小限に抑えられます。

現場に求められるのは、“スペック”ではなく“確実さ”

私たちの除雪ドローンは、見かけのスペックではなく、実際の除雪現場で「安全・確実に動く」ことを第一に設計されています。

・どこでも入れるコンパクトなサイズと走破力
・誰でも扱える安全性とシンプルな構造
・整備性に優れ、稼働率を維持できる実用性そのすべてが、4モーター四輪駆動 × ブレード式という構成に込められています。

現場の課題から導き出されたこの設計は、単なる「既存の代替品」ではなく、次世代の主力機となるポテンシャルを秘めています。雪国の課題を、テクノロジーで静かに、そして確実に解決する。それが、私たちが目指した「未来の除雪」です。